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足柄 人物風土記

公開日:2019.09.21

松田山にコキアの里を開園する
飯田 勝宏さん
松田町松田惣領在住 74歳

盛り上げたい一心で

 ○…松田山西平畑公園から徒歩5分ほどの所にある畑をコキアと花々で彩った「コキアの里」を開園する。今春から夢を描き、着々と準備を進めてきた。しかし先ごろの台風被害などを受け、順調に育った一部の苗の植え替えを余儀なくされたが何とか開園までたどり着いた。「たくさんの方に来てほしいな。いつでも見学できますよ」と来場を呼びかける。

 ○…松田町出身。母の実家が左官業と営んでいた縁もあり、20歳の時に富山県富山市に修行に出た。その後、松田に戻ると23歳で独立。30歳の頃「ずっと飲食店をやってみたかった」と転身を決意し、お好み焼き屋「かんな」を開店した。「本当は寿司屋になりたかったんだけどな」と笑うが「松田にお好み焼きがなかったからさ」と懐かしむ。過去には松田町観光協会の立ち上げをはじめ、大名行列保存会の設立にも中心となって一役買い、飲食店組合の組合長を務めていた2014年には商工会や松田町とタッグを組んで「ちょい呑み」を初開催するなど町の活性化に尽くしてきた。

 ○…すべてはかんなから始まる。創業45年以上が経過する店内には「街を盛り上げたい」「楽しいことができないか」と同じ思いを抱く仲間が集い、一杯の嗜みから様々な発案を生み出してきた。

 ○…「早くも来年の課題が生まれた。もう勉強しすぎなくらい」。台風やイノシシ被害など自然現象を目の当たりにし、当初予定していた2千株から減少してしまったが代わりに仲間とともに急ピッチで2千株の花を植えた。「皆さんにお詫びをしなくてはいけない」と一瞬表情を曇らせたが準備は整った。10月13日(日)には「コキア紅葉まつり」を企画している。「赤く色付いたコキアとともに秋の松田山を楽しみましょう」

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