横浜高校硬式野球部元監督で松田町ふるさと大使を務める渡辺元智さんと次女で同校の寮母として20年間選手たちを支えた元美さんの親子対談が12月21日、松田町民文化センターで行われた。
全国で野球の普及活動を重ねる渡辺さんにとって、親子対談は人生で初の試みとなった。「今日まで、何を話そうか迷いに迷っていた。おかげで少し体調を崩しました」と笑いを誘うと、元美さんも「父と人前で話すことは初めてだが、プレイボールがかかった今は緊張が解けた」と応えた。
テーマは、管理栄養士の資格を持っている元美さんが登壇することもあり「スポーツ選手を支える食」。日々、全国制覇に向け、厳しい練習に励む選手たちの食を支えた元美さんは「好き嫌いなく、三食バランス良く食べることが大事。あとは良く寝ること」とした上で「練習でも試合でも最高のパフォーマンスを発揮するためには補食が必要」と説いた。
バランスよく食べていた筒香
今年メジャーリーグに挑戦する筒香嘉智選手はバランスよく食べ、よく寝ていたといい、東北楽天の藤平尚真投手は、2年時に夏の神奈川大会で敗退した直後からグラウンドで食べるおにぎりの量を増やし、3カ月ほどで成果が表れたという。
渡辺さんは「最初は何だこの弁当はというときもあったが、元美は栄養士の資格を取り、支えになってくれた」と振り返ると、元美さんも「松坂(大輔)君が太らないように管理してくれと監督と当時の小倉(清一郎)部長に言われ、管理栄養士の資格取得を決めた」とエピソードを披露し、会場を沸かせた。
また2人は東北楽天で活躍する渡辺佳明選手の祖父であり、母である。渡辺さんは「幼い頃は大きくなれ、大きくなれと祈った。佳明が私たちに諦めないことの大切さを教えてくれた」と話すと、元美さんも「本人なりにプレッシャーを抱えていたと思うが私には弱音を一切吐かなかった」と母の一面も見せた。
最後に渡辺さんは50年務めた監督として、最後の試合となった2015年夏の神奈川大会決勝戦で東海大相模に敗れたことを振り返り「あの負けから私の人生は、栄光より挫折、成功より失敗、勝利よりも敗北という言葉が当てはまるものになった。失敗があったからこそ5度の全国制覇を成し遂げられた」と締めくくった。
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