パワーリフティング世界マスターズ元チャンピオンの 大森 聖子さん 松田町松田庶子在住 68歳
挑戦に限界はなし
○…1998年に地元で開催された「かながわ・ゆめ国体」で松田町がパワーリフティングの競技会場になったことを機に、競技の魅力にはまり親子3人で出場。その後、出場した世界マスターズやアジアマスターズでは優勝経験を持つ。45歳で競技を始め、20年以上が経つ。「怪我で試合に出られなかったことは一度もない」
○…熊本県天草市で生まれ育った4人兄弟。男3人に囲まれ、「活発に走り回っていた」と当時から体力には自信があった。中学からバレーボールを志し、高校卒業とともに上京し、実業団日立製作所に入社。3年間競技を続け、結婚と同時に松田町に移り住んだ。「肩を痛めてママさんバレーをやめたときにパワーリフティングの話がきた」と振り返るように、競技に出会うとバランス感覚が養われ、次第に怪我も回復。小田原を拠点に練習を重ね、世界各国で行われる大会に出場している。
○…スポーツトレーナーとして松田町の「フィットレイン24」でも指導する。「誰でもできるスロートレーニング」と題した体幹やストレッチなどの指導は会員から高い人気を集め、毎回大盛況。「誰でもできます。私と同世代の方も今からでも遅くないですよ。フィットレインで一緒に体を動かしましょう」と呼びかける。
○…スクワット、ベンチプレス、デッドリフトの3種目で競うパワーリフティングで「スクワットは年々進化している」と胸を張る。体の状態には常に気をかけ、特に大会前には、たんぱく質を中心にシフトチェンジすることには理由がある。これから先の大きな夢、そして目標のため。「再来年70歳になる。マスターズ世界記録更新を必ず達成したい」。燃えるその闘志に限界はない。