アシガラパートナーズ理事長の 草柳 貴之さん 松田町神山在住 38歳
愛する足柄のために
○…新型コロナウイルス感染症の中等症患者を受け入れる重点医療機関の足柄上病院の医療従事者らを支援しようと、理事長を務めるアシガラパートナーズが中心となり、「あしかみ全力応援プロジェクト」を今年4月に立ち上げた。地域から続々と寄せられる支援物資をまとめ、同院に毎週物資を届けている。
○…秦野市で生まれ、直後に山北町へ。自衛隊家系ということもあり「自分もなるものだと思っていた」と中学校卒業と同時に横須賀の陸上自衛隊少年工科学校(現・高等工科学校)に進み、26歳で幹部に昇任したが「自衛隊も本当に素晴らしい仕事だが、私はもっと人の笑顔を見られる仕事がしたい」と29歳で退職。秦野で整体院を開業した。以来、「地域でお店をPRする場所が欲しかった」と地元の情報に特化したフリーマガジンを創刊するなど地域活性への熱意が芽生えた。その後、結婚を機に松田町に移住すると足柄の魅力を発信すべく有志3人で立ち上がり、前身の松田活性化協会を設立。主催するアシガラマルシェは開催10回を数え、合計4万人が来場。昨年度のかながわ観光大賞で準グランプリを獲得するまでのイベントに成長した。「足柄を代表するイベントにと思い、これまでやってきた。マルシェをきっかけに足柄の魅力を知ってもらい、もっとファンを増やしたい」と思いを込める。
○…事務所がある松田町創生推進拠点施設スプラポ内のスペースを活用し、7月からコワーキングスペースの運営が始まる。「地域にはたくさんの人材がいる。足柄を愛し、地元に熱意を抱く人もいる。そのような人たちの知恵と知識を組み合わせたらまた新しいものが生まれると思う」。その手でさらに足柄に活力を生み出すつもりだ。