ゆる体操教室の正指導員として活動する 藤崎 智子さん 開成町在住 60歳
「いきいき」を応援
○…「声を出したり笑ったりしながら無理なく体を緩めていく、誰にでも簡単にできる体操です」。運動科学者の高岡英夫氏が開発した「ゆる体操」の正指導員の資格を取得し、開成町では10年近く町民を対象にした講座にかかわったり、教室を開いたりしている。
○…大阪府出身。中学生の時に見たという「やせ細った子どもの姿」などの飢餓に関する映像をきっかけに「世界で働きたいと考えるようになった」。大学卒業後は製薬会社に勤めるも、4年半で退職。イギリスに留学した後、国連関連機関に電話をかけ、香港の国連難民高等弁務官事務所でのボランティアや、世界保健機関の国連本部連絡事務所職員を経験した。
○…香港では「思うように人助けができない自分のひ弱さを知るとともに、自分にできることを確実に行うことの重要性を知った」と振り返る。同時に、大切なのは「助けてあげたい」ではなく「自分が教えてもらうことを喜ぶ気持ち」と気づいた。その後、専門分野を究めようとハーバード大学院にも留学。続いて国際保健NPOに5年間勤め、帰国後は都内に同種のNPO事務局を設立。初代事務局長も務めている。
○…最前線で走り続ける中で体調を崩し、一線を退くことに。そのさなかに出会ったのが「ゆる体操」だった。「実は物事をコツコツ続けるのが苦手なタイプ」というが「それでも続けられるものを」と取得した指導員資格が今に生きている。「途上国援助も体操の指導も、その人が本来持っている力を引き出して、いきいきと使えるようになってもらう点では同じこと」。舞台は世界から開成へと移ったが「目の前の人が少しでも良くなるためのお手伝いができれば」という思いは昔も今も変わらない。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>