大学の卒業制作で開成弥一芋をモチーフにオリジナルグッズを作った 瀬戸 桃子さん 開成町在住 22歳
「町が好き」を原動力に
○…「せっかくだから何か地元の活性化につながるものを、と思ったのがきっかけでした」と第一声。大学の卒業制作で、開成町の特産品である「開成弥一芋」をモチーフにバッグやクッションなどオリジナルグッズを作った。シルクスクリーンを使い1枚1枚手で刷りあげた生地には、茶色や黄色、ピンクの「芋」が並ぶ。かわいらしさの中にあたたかみを感じられるデザインが印象的だ。
○…卒業制作は当初、友禅染の着物等を使ったドレスを作る計画だった。そんな中、インターネットで各地の「ご当地グッズ」を見かけ、「大好きな開成町にも何かアピールするものがあったら面白い」と、芋モチーフへ方向転換。デザイン中は悩むことも多かったが、それでも「開成町の人の明るさや、有名なアジサイの花の色を表現できた」とほほ笑む。
○…3人きょうだいの末っ子。小学生の頃から「図工などの作品を家族に見せて褒めてもらうとうれしかった」と懐かしむ。高校では家庭部、現在は大学の生活デザイン学科でテキスタイルを中心に学んでいる。専門的に学ぶことでデザインやモノづくりを通して表現できることの多さを再認識し、その意欲は高まるばかりだ。
○…趣味は旅行と御朱印集め。今回のご当地グッズを思いついたのも、いつか行くための旅行情報を調べる中でのことだった。「大学の友達が、小田原や箱根は知っているのに、開成は知らない。実は自分も何があるかよく知らなかったんですけどね」と苦笑。卒業制作は大好きな地元をより深く知るきっかけにもなった。グッズに商品化などの予定はないが「少しでも、まちを知ってもらうきっかけになれたとしたら嬉しいです」とほほ笑んだ。