レストランガイド「ゴ・エ・ミヨ」に掲載された「メシモ」のソムリエ 山本 良憲さん 松田町出身 36歳
地の個性、表現したい
○…「東京では味わえない『食』を小田原で体験してほしい」。シェフと共同経営するフレンチ料理店「MECIMO(メシモ)」がこのほど、フランス発祥のレストランガイド『ゴ・エ・ミヨ』に紹介された。同ガイドはレストランだけでなく、シェフを支える生産者や職人も評価するのが特徴だ。地元生産者が丹精込めた食材をはじめ、地元芸術家による食器など、県西の魅力を表現したいという思いが店にもよく表れている。
○…これまで国内外で数多くの飲食店の現場を見てきた。そんな中、箱根町のレストランでの上司との出会いをきっかけに目指したのが「ソムリエ」だった。最初は「なんか面白そう」という軽い気持ちだったが、次第に「自分にしかできない仕事をしたい」との思いが芽生え、25歳で資格を取得。その後フランスのワイナリーを訪れ、2年間ワイン造りにも励んだ。「地のもので地の個性を表現することの大切さ」を知り、当時の思いは今の経営の礎にもなっているという。
○…松田町出身。幼少期は豊かな自然に囲まれながら育ったことが思い出される。高校時代に「何となく」始めたというサーフィン。卒業後は飲食店で働いてはオーストラリアや中米など世界中のサーフポイントを巡る生活を送るほどにハマり、その腕前もハイレベル。「今でも時間があれば波に乗っていますよ」とにこやか。
○…妻、娘と3人暮らし。仕事について語る時の厳しい表情の一方で、話が家族に及ぶと自然と力が抜け「子どもが喜ぶ顔を見るのが好きなんです」と、やさしい父親の顔がのぞく。地の個性を表現しながら、これまでにない新しい形の料理を楽しんでもらえるように。店も自身も、その探究心は尽きない。
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