足柄 トップニュース社会
公開日:2021.05.22
かどやファーム
畜産環境コンで優秀賞
農場HACCPなど評価
神奈川県内の畜舎の環境美化や衛生対策への取り組みを評価する「2020年度県畜産環境コンクール」で、門屋食肉商事(二宮慶晃社長)の「大野山かどやファーム」が肉牛部門で2018年度に続き2回目の優秀賞を受賞した。同社は昨年、生産から加工までを一貫して行う農場としては県初となる国際的な食品衛生管理の基準「農場HACCP」(ハサップ)を取得。その他の各種取り組みと合わせて評価されたかたち。
同ファームは、2016年4月に大野山乳牛育成牧場の乳牛舎を活用してスタートした。現在ではおよそ200頭近くのかながわブランドとして知られる足柄牛を飼育している。
コンクールには県内109戸の畜産農家が参加。各地域から県に推薦があった7農場を対象に審査が行われた。昨年度は養豚部門を除く乳牛、肉牛、養鶏の3部門に分けて実施され、「環境美化」「衛生対策」「資源の循環」「特色のある取り組み」の4項目で審査された。
同ファームでは牛舎内や周辺の清掃をはじめ、建物の入り口や側面、敷地内には鳥獣被害対策のためのネットや電気柵を設置している。また、牛舎入口には踏込消毒層を設け家畜の疾病予防等を徹底するほか、牧場周辺の雑草を取り除くなどして景観に配慮している点なども評価された。
二宮社長は「わたしたちの日ごろの取り組みが評価されたことはうれしい」と喜び、「これからも衛生管理等に力を入れつつ、品質にこだわった牛肉を提供したい」と続けた。
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