第49回衆院選が10月31日に投開票され、神奈川17区(小田原市、秦野市、南足柄市、足柄上郡・同下郡)は、自民党の牧島かれん氏(45)が4回目の当選を果たした。
3陣営の争いとなった17区。牧島氏は岸田内閣のデジタル大臣として他選挙区の応援などにも時間を割いたが、結果は前回から1万4千票超を上積みし13万票超の得票。小田原市成田の事務所では、投票終了の午後8時と同時にテレビで当確が報じられると大きな歓声と拍手が上がった。
牧島氏は「デジタルには地域の関心も高く、声が届いている。期待と厳しい声を頂き、市町と県、国の連携の重要性も再確認できた。地域発展のためにも一つひとつの政策をしっかりと行っていく」と抱負を語った。
立憲民主党の神山洋介氏(46)、共産党新人の山田正氏(70)はいずれも及ばなかった。神山氏は小選挙区で敗れ比例復活に希望を託したが、日付が変わった午前0時45分ごろ「この結果をきちんと受け止める。明日からまた前に進んでいきたい」と声を絞った。山田氏は箱根町の自宅で開票結果を聞いた。本紙の電話取材に「残念な結果だが、強い激励も受けた。掲げた政策は一定程度届いたのでは」と振り返った。
17区の投票率は56・98%(前回比2・69ポイント増)。市町別では小田原市55・45%、秦野市55・67%、南足柄市59・57%、中井町58・99%、大井町56・66%、松田町61・26%、山北町67・77%、開成町63・38%、箱根町52・78%、真鶴町62・90%、湯河原町61・34%でいずれも前回を上回った。