静岡県の和信化学工業株式会社(長谷川隆代表取締役)がこのほど、松田町の松田小学校建設事業に企業版ふるさと納税制度を活用した寄付を行い、11月18日に建設中の新校舎で贈呈式が開かれた。
企業版ふるさと納税は、地方公共団体が行う地方創生の取り組みに対する企業の寄付について、法人関係税を税額控除するもの。損金算入による軽減効果(寄付額の3割)に加え、2020年度に拡充された税額控除とあわせて最大で寄付額の約9割が軽減され、実質的な企業の負担は約1割まで圧縮される。
同社は松田小学校建設事業に対し300万円(うち120万8200円は工事で使用する塗料)を寄付した。同制度を利用した寄付は町で2例目だといい、贈呈式で本山博幸町長は「塗料は子どもたちが直接触れる場所に使われるので、健康面や衛生面、そして建物の維持面でも重要であり、感謝します。新しい学び舎の子どもたちと一緒にいい色に育ってほしい」と感謝を述べた。
同社によれば、制度を活用するのは今回が初めて。制度の活用よりも、持続可能な開発目標として世界が取り組んでいるSDGsの推進が会社として先にあったという。長谷川社長は「地域とのコミュニティを推進するとともに、長年木材に関わっているので、木材建築市場を活性化する事業の1つであるこの小学校建設に何等かの形で貢献したかった」と話した。
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