大井町内を通る県道711号の「せせらぎの郷西交差点」から国道255号「坊村交差点」へ通じる「大井町町道9号線」(約1・1Km)の工事が今年度中に始まることを受け、改めて住民説明会が行われた。開通すれば国道255号や東名高速道路大井松田ICへのアクセス向上などが期待されている。
大井町と開成町を結ぶ足柄紫水大橋が2014年に完成して以来、県道711号から国道255号につながる道路の整備が待たれていた。
完成時期は未定
今年度からJR御殿場線東側の工事車用進入路を確保するための工事が始まり、27年度にかけて御殿場線との交差区間の工事が行われる予定。その他の区間は23年度以降、用地取得エリアから順次開始される。全線開通は現段階では未定。
県西土木事務所によると、道路は片側1車線の2車線で、両側に4mの歩道を設ける。信号機は既設の2カ所に加え、さらに2カ所の設置を検討中。JR御殿場線との交差区間は線路の下を道路が通るアンダーパス形式となる見通し。
工事区間が通学路と重なっていることから、11月に県と大井町が複数回、大井小児童の保護者などに向けた説明会を開いた。11月25日に行われた説明会では、参加者に道路の構造や工事の進め方、安全対策などが示されたほか、JR御殿場線交差区間の工事に伴う、周辺地域から大井小への通学路迂回路案が示された。
説明会に参加した小学生と未就学児の子ども3人がいる30代の女性は「子どもの通学路や工事期間中の安全性などが知りたくて参加した。登下校中の子どもが心配だが、道路開通によって便利になることは間違いないので、万全な対策をして進めてほしい」と話した。県西土木事務所道路都市課の山室哲也課長は「県西地域全体の交通利便性につながる。工事期間中は、交差点に警備員の配置、安全を最優先に工事車両の運行など最善を尽くし進めていく」と話した。
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