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足柄 人物風土記

公開日:2022.01.29

2021年度神奈川県体育功労者表彰を受賞した
鍵和田 実さん
松田町在住 73歳

公平な競技のために

 ○…(一社)神奈川陸上競技協会常任理事・競技場管理委員長として、全国的な大会で使用する競技用器具が規則に合致しているかなどを確認する役割を担ってきた。「成績を左右するものなので緊張感を持って取り組んだ」と振り返る。これまでの活動が認められ、県体育功労者表彰を受賞。親戚や友人から祝いのメッセージなどが相次ぎ「照れますね」と表情を緩める。

 ○…松田町出身。小学生の頃から走るのが好きで、中学・高校は陸上部で短距離選手として汗を流した。成績が伸びずに悩んでいた高校3年の時、ある大会で颯爽と走る長距離走選手を見た。「あの舞台でもう一度挑戦しよう」と思い切って転向を決めた。神奈川大学で駅伝出場を目標に走り込みを続けた。1・2年生時は予選会で敗退、3年生時に念願の出場を果たした。5区の箱根の山登りを任された。「緊張で体が硬くなっていた」と納得のいく走りができなかったことを今も悔やむ。卒業後は川崎区役所に入庁。陸上部で活動を続け選手、監督などを務めた。25歳で出場したフルマラソン大会「第5回神奈川マラソン」で2時間37分4秒で優勝。現在の「かながわ駅伝」には足柄上郡チームとして連続22回出場した。

 ○…現在同協会参与、松田町スポーツ協会と足柄上郡陸上競技協会の副会長を務める。「昔審判を務めた時、目視で判断しタイムの計測は手動だった。選手時代とは違う緊張感があった」と振り返る。

 ○…「子どもたちに長く陸上を続けてもらうために、楽しさや達成感などを味わえる環境を大事にしたい」。町協会主催のランニング教室には、小学4年生と6年生の孫が通う。「孫の走る姿を見るのが楽しみ」と目尻を下げる。

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