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公開日:2022.01.29

320年ぶりの修復進む
弘済寺の地蔵菩薩坐像

  • 地蔵菩薩坐像(奥)の修復過程を説明する玉野住職

 南足柄市の東寺真言宗弘済寺(玉野真永住職・弘西寺131)で1月19日、10カ月間に及ぶ修復を終えた木造地蔵菩薩坐像の「ご遷座法要」が営まれた。このほど完了した本躰に続き、台座と光背の修復が進められいく。

 同寺では2023年に真言宗立教開宗1200年を迎えることから、記念事業の一つとして木造地蔵菩薩坐像の大修復を決め、昨年から本躰、台座・光背の順に2年計画の修復が始まっていた。

 同寺によれば、市指定文化財でもあるこの像は、1700年に鎌倉仏師の後藤勘弥によって修復が行われたことが分かっているが、以降、320年は手つかず状態で、本体各所の劣化や損傷が進んでいた。

 修復は事前調査の後、栃木県の工房で行われた。堆積した埃を除去し、虫害などで弱くなっている部分は薬剤で補強、このほか隙間や亀裂にはヒノキ材を嵌入。胸飾や彩色も復元された。

 10カ月ぶりの帰山となったこの日は寺総代と修復の関係者らが様子を見守った。玉野住職は「実は本日は真言宗立教開宗1199回目の記念日。たくさんのご縁を頂き、こうして修復を済ませたお地蔵様が帰ってきたことに大変うれしく思います」と話した。

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