山北町清水地区の活性化に取り組む「清水あり方研究会」(山崎勉会長)が、地場産のサトイモを原料に開発を進めた焼酎「不老の滝」このほど完成した。地域住民に配布され、多くの人がその味を楽しんでいる。
焼酎の開発は、清水地区で25年前から毎年秋に親睦の場として開いていた「芋煮祭り」。コロナ禍で3年前から中止となり、地域住民や来場者に振舞うはずだったサトイモの活用法を模索したところ外食を控えて「家飲み」を楽しむ人が増えていることに着目、焼酎の開発を思いついた。
原料のサトイモは、神奈川オリジナル品種の「神農総研1号」。煮くずれしにくく、ねっとりした口当たりで味が良いと評判の品種で、同研究会は4年前から栽培。昨年秋に収穫した約500キロを、今年1月に千葉県の蔵元に持ち込んで醸造を依頼した。
完成した焼酎は720ミリリットル入り・1200本。健康長寿の地域づくりを進めていることから、清水地区に5つある滝の中から「不老の滝」を品名に採用した。同研究会メンバーで行った試飲会では、「クセがなくて飲みやすい」「ロックで飲むのが一番」など評判も上々。祭りを楽しみにしていた地域住民に無料で配布したという。
今後について同研究会の山崎会長は、「評判が良ければ商品化も検討していきたい」と話す。また清水地区で建設中の新東名高速山北スマートインターチェンジに触れ、「新しい観光土産になれば」と期待を寄せていた。
同会は2017年に発足し、住民や町外の有識者など10人で構成。これまで茶やミカンなど地場産品を使った商品開発を通して地域おこしに取り組んでいる。
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