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足柄 トップニュース教育

公開日:2022.10.08

開成南小
「人の役に立つ」を学ぶ
一燈会の協力で世代間交流

  • 法被姿の子どもたちと、もぐらたたきをする利用者

 開成南小学校の3年生が今年度、総合的な学習の時間を使い「ひとのため、自分のため、大作戦!」と題した学習を進めている。「人の役に立つ」という意味を学ぶのが目的で地域の福祉施設の協力の下、交流会などを重ねている。

 同校は5月、足柄上郡を中心に介護施設やデイサービスなど福祉事業を展開する社会福祉法人一燈会に学習への協力を打診。同会が快諾し、年間を通じて行う児童との共同企画が始まった。

 児童は6月から2度にわたり、一燈会が運営する医療や介護などのための複合施設「サウスポート」(開成町)を訪問。人の役に立つためには「相手も自分も笑顔になれることをしよう」という気付きを得た。リハビリテーションへの協力やお手玉やけん玉、あやとりといった昔ながらの遊びを通じた交流など、自分たちにもできる活動を計画した。

相手も自分も笑顔に

 9月28日には、サウスポートで初の交流会が開かれ、施設を訪れた児童約30人は、3グループに分かれて利用者たちと過ごす時間を楽しんだ。

 夏祭りを担当したグループは、児童が法被をまとって利用者がもぐらたたきや輪投げ、射的、ボールすくいなどを楽しめるよう盛り上げた。当初、児童たちには緊張した様子も見られたが、同会職員のサポートも受けながら、次第に会話も増えていった。

 また、リハビリテーションの手伝いをしたグループは、施設職員と児童が一緒に考案したトレーニング方法を利用者に提案。利用者は脚の筋力を鍛える方法などを実践していた。児童たちは交流を終えると「おじいちゃん、おばあちゃんがにこにこ笑ってくれて楽しい」「だんだん『もっとやりたい』と思うようになりました」と話していた。

 サウスポートの中野桂施設長は「交流は双方にとって良い影響がある。非常にありがたい」、同校の遠藤悟校長は「子どもが『自分も役に立てるんだ』と自己肯定感を強めることにつながる」と話した。

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