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足柄 人物風土記

公開日:2022.11.26

手話サークルかたつむりの会長を務める
林 香さん
開成町在住 50歳

心は通う 手でも笑顔でも

 ○…毎週金曜、開成町福祉会館に集まり、手話のほか、耳が不自由な人がより快適に暮らすための生活の工夫などを学んでいる。来年夏に発足40周年を迎える手話サークルかたつむり。現在、町内外の小学生から高齢者まで約30人が所属し「かいせい文化祭」などで手話で歌詞を伝える「手話歌」を披露するほか、町内でクリスマス会を開いて手話劇も上演している。今年4月から会長職を務めており「ろう者とかたつむりのメンバーで一緒に楽しみたいというスタンスで活動しています」と、はつらつとした声で話す。

 ○…伊勢原市に生まれ育ち、結婚を機に開成町へ。現在は14歳と10歳の娘2人を育てる母でもある。6年ほど前、娘たちとサークルに入会。「我が子には障害のある人との関わり方も身に付けてほしい」との思いで、親子で学習を深めている。

 ○…中学時代は演劇部に所属。演じたり歌ったりするだけでなく、自身で台本を書くほどのめり込んだ。その特技はサークル活動でも発揮。メンバーで開くクリスマス会で披露する手話劇の台本を書き、白雪姫をコメディーにアレンジして上演したこともある。「観客のろう者の皆さまがニコニコしながら観てくれてうれしかった。『来年も楽しみ』と言われると、自分もワクワクしてきます」

 ○…コロナ禍でのマスク生活で、聴覚障害者にとっては近年、話し相手の口の動きを読み取る「口話」が困難になったという。「こちらが手話などのコミュニケーション手段を身に付ければ、耳が不自由な人たちが、より便利に生活できるようになる」。町内の小学校などで手話の魅力を伝える活動も行っており「周りの皆も自分自身も、笑顔になれるよう続けていきたい」。

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