蒸気機関車D52が動態保存されている山北鉄道公園が12月8日、リニューアルオープンした。町は地域の魅力発信を目指し、線路延伸に向けた準備として、スペース確保のため園の西側にあった遊具を他の公園に移設したほか、東側には新たな遊具を設置した。
かつて鉄道の町として栄えた山北町の象徴として、地域住民に愛されている園内のD52。1970年から園内に保存されており、2016年からは圧縮空気を動力とする動態保存が実現した。現在は月に1回、整備運行が実施されており、D52が実際に動く様子を見ることができる。
公園の再整備の背景にあるのは、線路の延伸計画だ。町によると現在線路は12mで、町民からは「線路をもっと長くしてほしい」との声が上がっていたという。
町は「より長く走る姿を見られるようにし、山北の魅力PRを促進したい」と、線路をD52の後方にあたる園の西側に、最大30mほど延伸することを検討。工事費の一部に充てるため来年春にはクラウドファンディングも開始したいという。
新遊具を設置
町は今年夏に公園の再整備工事を開始し、12月上旬に終了。線路延伸のスペースを確保するため、これまで園の西側に設置していた複合遊具、すべり台などを町内の平山のびのび公園、丸山公園に移設した。さらに、園の東側には大型のすべり台、座面ごと回る回転遊具などを新設。園内のゲートボール場の場所も変更した。
この日、公園では多くの子どもたちや親子連れが新しい遊具を楽しんでいた。幼児を連れた母親は「以前は遊具がD52の後ろの日陰にあった。新しい遊具は日当たりの良い場所に建ったので良かった」と話していた。
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