足柄 トップニュース社会
公開日:2023.02.25
千津島観音堂
6月に33年ぶり大開帳
地元自治会の準備進む
安産と子育ての観音様として知られる「千津島観音堂」(南足柄市千津島6)で6月3日(土)、33年に1度の大開帳が行われる。今回は明治期の本堂再建後初という一般来場者による本尊拝観も予定。地元自治会が準備を進めている。
本尊「如意輪観音像」を収めた厨子がある千津島観音堂では17年に1度「中開帳」、33年に1度「大開帳」が実施されている。
今年は大開帳の年にあたり、管理する地元の千津島自治会の祭典委員会が式典、祝宴、会場設営などの準備を進めている。委員長の瀬戸良雄さんは「初めて見たのは小学生の時で、とても懐かしい。地域の伝統を次世代へ伝えていきたい」と話す。
委員会によれば、これまでは開帳時でも本尊を目にすることができるのは一部の来賓や僧侶、自治会役員ら数名に限られており「明治期の観音堂再建以後で見たのは延べで30〜40人ほどだろう」と話す。そこで今回、同観音堂への関心を高めてもらうことを目的に初めて「本尊拝観」を企画した。
心の拠り所
同観音堂は室町時代以前、難産で妻子を失った千津島の名主・瀬戸文右衛門の祖が、妻子の供養のほか、人々が同じ悲しみを味わうことが無いようにと祈願し、建立したと伝えられている。以後「安産と子育ての観音様」として信仰を集めている。
明治初期に火災があり、現在の建物は1891年に修復再建されたものだ。格子状に仕切られた本堂の格天井には、再建のために浄財を寄せた多くの人の名前や居住地、家紋が記された「板絵」が取り付けられている。昨年、委員会で寄進者の居住地の分布を調査したところ、千津島のみならず「足柄平野一円の人たちから関心を集めていた観音堂だったと分かった」という。
同自治会の近藤義郎会長は「この観音堂は建立時から地域の皆さんを守ってきた存在。人々の心の拠り所として大切にしていきたい」と話している。
ピックアップ
意見広告・議会報告
足柄 トップニュースの新着記事
コラム
求人特集
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!












