小田原市消防本部の足柄消防署・山北出張所は3月25日から、隣に建設された新庁舎へと機能を移転する。新庁舎には非常用発電機や女性用の居住スペースなどを新たに設置。大規模災害時の機能強化や女性も働くことが可能になるなど、時代に合った庁舎へと生まれ変わる。
現庁舎は建設から約50年が経過。老朽化が著しかったため2022年から東側隣地に新庁舎の建設工事が始まっていた。
新庁舎は1階に事務所や車庫、2階に仮眠室、3階に食堂という作り。新たに設置されるのは非常用発電機や感染症に備えた救急消毒室・除染シャワー、女性用の居住スペース・トイレ・浴室など。非常用発電機はこれまで数時間ごとに給油が必要だったが、新たに設置するものは72時間無給油で使用可能で大規模災害時の安定的な運営を実現できる。また、現在小田原消防本部に所属する消防士373人のうち19人が女性。同庁舎には女性用の居住スペースが無いため女性を配置できなかったが、この問題も解決されることとなる。
現在の庁舎は24年度に解体され、25年度中に訓練施設やホース洗い場、駐輪場などになる予定だという。
小田原市消防本部の担当者は「平時の火災、救急はもちろん、大規模災害時には中核的な役割を果たすことになる。そういった際に機能を損なうことなく効果的な対応ができ、地域の方に安心される消防庁舎を目指していきたい」と話した。
本紙足柄版の発行エリアでは、足柄消防署・岡本出張所で20年に再整備が行われた。足柄消防署と松田分署も築50年近くが経っているため、今後再整備を進めていくという。
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