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足柄 文化

公開日:2025.04.12

大般若経の転読行
松田町の桜観音で

  • 読経が終わり、桜並木を歩く僧侶

 松田町の桜観音(長谷山観音寺)で4月5日、「大般若経六百巻転読行」が行われた。毎年4月第1土曜日の例祭の日、十一面観世音菩薩のご開扉に合わせて行われている。今回はお堂の屋根が修繕されてから初の読経となった。

 観世音菩薩は739年、行基作と伝わる。松田町の文化財第1号にも指定されている。地元の松田庶子の住民らで護持されてきたが、1970年代ごろから自治会員の減少などにより護持がむずかしくなったことから、隣りにある宝寿院(藤井清良住職)に管理が移譲されている。

 大般若経六百巻は、江戸時代に奉納されている。7人の僧侶により経題が読み上げられると、祈願する参拝者も手を合わせていた。

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