南足柄ジュニア・コーラスの代表として子どもに合唱の指導をする
原亜紀子さん
小田原市飯田岡在住　52歳

子どもの笑顔が元気の源

　○…幼稚園児から高校生まで歌が好きな仲間が集まり、合唱や音楽劇に取り組む「南足柄ジュニア・コーラス」。会員は16人。毎週土曜日に練習を行い、市文化祭や近隣での合唱祭などのイベントで、年間４〜５回の発表を行う。７月27日（日）には37回目となる定期演奏会を市文化会館で開催。10曲あまりの合唱曲のほか、モーツァルトの人生をたどる合唱劇などを披露する。「演奏会を見て感動し仲間になってくれた子どもたちもいます。ぜひお越しください」と呼び掛ける。

　○…発足は１９８６年。市教育委員会が主催した「少年少女のための合唱教室」がきっかけ。自身は高校生から入会。卒団後もボイストレーナーとして携わり、５年前に蟻生栄子さんから代表を引き継いだ。当時はコロナ禍、発表や練習もほぼできず、「子どもの笑顔を見れなかったのがつらかった」と振り返る。それもあり、これからは地域への慰問活動など発表の場を増やしていきたい。「学校も年代も違う子どもたちが、目標に向かって頑張る姿から元気をもらっています」

　○…横浜市生まれ。幼少期に南足柄に引っ越してきて、高校から声楽を始め、短大では専攻した。現在は自宅で音楽教室を開くほか、南足柄市クラシック音楽連盟に所属し、声楽家としても活動している。「好きなことを続けていられるのは幸せなことですね」とにっこり。

　○…夫と大学生の息子と中学生の娘の４人暮らし。「人と比べるのは間違い。子どもには個性を尊重した教育を行っていきたい」と優しい母親の顔をみせる。趣味は読書。好きなジャンルは幅広く、「身近な生活の中からちょっとした喜びや幸せを見つける、本は生きる上でのヒントになります」と話した。