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横須賀・三浦 教育

公開日:2026.02.20

不登校児童生徒作品展
孤立防ぐ社会参加の一歩
当事者を結ぶ接点に

  • パソコン画など、多彩な作品が展示されている

    パソコン画など、多彩な作品が展示されている

 横須賀市内の不登校の小中学生による作品展が2月28日(土)まで、市総合福祉会館3階の本町市民交流スペースで開かれている。

 主催は「横須賀不登校マイクラ部」。創造力や表現力が育まれるゲームとして、近年は教育現場での導入例もある「マインクラフト」を接点に、不登校の小中学生に外出や交流の機会を提供している団体だ。

 今回の作品展は、ふだん作品発表の機会がない不登校の児童生徒に展示の場を設け、達成感を持ってもらうことが目的。該当者へ出品を呼び掛けたところ、7人からパソコン画や水彩画、工作など多様な作品が集まった。学校に通えず提出できなかった宿題もあり、「誰かに見てもらいたい」という思いも垣間見える。

会話のきっかけに

 作品展は、不登校の子と保護者が会話を交わすきっかけづくりとなることも狙いの一つだ。

 自身も当事者の親だった主催者の女性は、子どもの不登校によって親が人目を避けるようになったり、外部との関わりが乏しくなることで心身がすり減り、親子の会話が減少する状況を問題視。「親子で社会から孤立した苦しい状況でも、周囲に助けを求める人は少ない」とし、「そんな家庭とつながるきっかけ」を今回の作品展に求めた。

 呼び掛けの数に対する出品数は決して多くはなかったが、「作品展に関する問い合わせの電話でも、それは外部とつながる大切なアクション」という。また、「『作品展があるみたいだよ』『そんなの出さない』といった会話も、親子にとってはコミュニケーションの小さな糸口になるはず」と期待を寄せていた。

 展示は各日午前9時から午後4時(24日(水)は休館)。

会場で 子の育ちにあわせ前向きに

 作品展に参加していた小学6年の男児は、自閉スペクトラム症の影響もあり学校へ行けない状態が続く。母親は、「入学した頃は、泣き叫ぶわが子を引っ張って連れて行った」というが、時が経つにつれて「育ちも個性も一律ではない」と考えが変化していった。「子どもの育ちにあわせよう」。それまで画一的で狭くなっていた教育に対する視野は広がり、自身も趣味に目が向くようになったという。

 男児は自分がイキイキと活動できる「マインクラフト」に出会い、ゲームを通じて少しずつ交流の輪も広げている。今回出品したイラストもマインクラフトで手掛けたもので、「誰かに見てもらいたかったから嬉しい」と話していた。

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