箱根・湯河原・真鶴版
公開:2018年6月8日
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万葉倶楽部(小田原市)と東京都の間で交渉が難航していた豊洲市場の観光拠点「千客万来施設」の建設。同社の高橋弘代表取締役会長と小池百合子都知事が5月30日、横浜市内で面会し、東京オリンピック・パラリンピック後に建設工事を着工することで基本合意した。
千客万来施設事業をめぐっては、2016年3月に同社が事業予定者に決定した後、土壌汚染問題で豊洲市場の移転が延期。さらに、昨年6月20日に小池知事が「築地は食のテーマパークに、豊洲は総合物流拠点に」と、方針を転換。同社は「事業の大前提が唐突に変更された」と、都に方針の撤回と計画の具体的内容の明示を求めていた。
面会では、五輪前の建設ラッシュによる建設費高騰を避けるため、20年以降に着工することで合意。同社にとっては着工までの期間に猶予をもつことで、築地再開発との施設の整合性や、豊洲と築地の相乗効果について確認することができるという。
高橋会長は小池知事に着工までの間、敷地をイベント会場として活用することも提案した。