箱根・湯河原・真鶴版 掲載号:2019年1月25日号
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硫黄島から74年後の帰郷 旧温泉村 川邊安蔵さんの日章旗

文化

町職員が広げる旗に見入る川辺さん=中央
町職員が広げる旗に見入る川辺さん=中央

 旧温泉村(宮ノ下)から出征し、硫黄島で戦死した川邊安蔵さん(享年35歳)の日章旗が米国人から返還され、町役場を通じて次女の光世さんに手渡された。

次女の光世さん「夢のよう」

 旗を保管していたのはアメリカ・イリノイ州に住むロバート・ハーンさんで、ロバートさんの父が硫黄島から持ち帰り、譲り受けたという。ロバートさんは長年返還を願い続け、日章旗返還の活動を続ける団体「OBONソサエティ」の活動を知り、依頼。日本遺族会などを通じて町遺族会(役場)に照会があり、記されている名前などから川邊さんのものと分かった。

 旗は今月17日に山口町長から次女の川辺光世さん(78)に手渡され、広げると赤い丸を囲むように「武運長久」、虎の絵、知人や親戚の名前などが現れた。光世さんは「夢のよう、父も感謝しているのでは。当時は故郷に連絡したくてもできなかったのだから」とつぶやいた。光世さんは幼かったが風呂に連れて行ってもらった記憶がある。出征を見送った母・孝子さんによると、安蔵さんは振り返ることなく出発したという。「もう帰れないと思ったのだろうと、母は話していました」。遺族会関係者によると海外からの日章旗返還は珍しいという。

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