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箱根・湯河原・真鶴 社会

公開日:2019.04.05

予約型乗合タクシー試行5カ月 湯河原町
利用1276人ニーズに地域差

 湯河原町で実証運行している予約型乗り合いタクシー「ゆたぽん号」の途中経過が3月25日の公共交通会議で発表された。交通不便地域の改善を目指したもので、温泉場やオレンジライン周辺、福浦、鍛冶屋の4エリアに複数の乗降地点を設定、JR駅周辺など目的地との間を結んでいる(1名400円・同乗なら300円に割引)。

 半年でのべ1276人が利用し、この中で最も利用が多かったのが、オレンジライン(のべ1015人)だった。温泉場は173人、鍛冶屋は65人、福浦は23人だった。多かった利用時間帯は不便地を10時に出発する便と目的地4時半発の便。目的地は駅前の商工会館が最多だった。

 本格運行への目標である乗り合い密度は目標の1・3人に対し1・69人。運行日数と便数から算出した稼働率は目標の30%以上に対して23・6%だった。これらは全体的な数字で、乗降ポイントの中でも利用がのべ506人にのぼった場所や、逆にゼロだった場所もある。運行にかかった経費から運賃を差し引いた額は約50万円で、利用者1人1回あたり平均580円の負担が生じていることになる。

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