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秦野 文化

公開日:2011.05.21

笑顔と音色 被災地に再び
(株)アイデアが電子ピアノを寄贈

  • 2ヵ月ぶりの鍵盤に触れる福士あすかさん

 被災地に、もう一度ピアノの音色を―。



 そんな思いを込めて、中井町にある(株)アイデア(安田浩二代表取締役社長)が5月11日、東日本大震災によって津波の被害を受けた岩手県山田町に電子ピアノ4台を寄贈した。



 きっかけは、山田町でピアノ教室を開いている佐藤佳奈子さんからの電話だった。「津波で生徒たちがピアノをなくしてしまいました。いらない電子ピアノをいただけませんか」。中古ピアノの販売・引取りを手掛ける同社では、かねてから被災地のためにできることを模索していた。そこで、店頭にある4台を寄贈することに決めた。



 同社のトラックは10日に神奈川を発ち、11日午後に山田町へ。ピアノを届けた福士あすかさん(14)の自宅では、1階が浸水しピアノが壊れた。約2ヵ月ぶりに触れる鍵盤に「指が上手く動かない」と苦笑するが、この音色と笑顔が、復興に向けた心の支えとなる。



不用な電子ピアノの協力を呼びかけ



 食料品や医薬品に比べ、後回しになる趣味の品。安田社長は「不用になった電子をお持ちなら、ご協賛いただける秦野の皆様にも、ぜひご協力お願いします」と話す。



 なお、受付は電子ピアノのみ。年式や調律等の確認などが必要となるので、詳しくは同社【フリーダイヤル】0120(848)873まで。

 

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