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茅ヶ崎・寒川 人物風土記

公開日:2025.12.19

茅ヶ崎映画祭の特別招待作品「父と僕の終わらない歌」の監督を務めた
小泉 徳宏さん
都内在住 45歳

「観客の心揺さぶる作品を」

 ○…英国のノンフィクション作品をモチーフに、「日本版」に脚色して制作された映画「父と僕の終わらない歌」でメガホンをとった。若き日にあきらめたレコードデビューの夢を叶えようと奮闘する寺尾聰さん演じる認知症の父親と、彼を支える松坂桃李さん演じる息子ら家族の姿を描いた。作品は茅ヶ崎映画祭で特別招待として上映。トークショーでは「介護に寄り過ぎず、全体のバランスを取ることに気を遣った」と明かした。

 ○…映画に興味を持つようになったのは高校時代。授業でCMや映画の作り方を教わったのがきっかけとなり、大学では自主映画の制作を始める。後に、国内外の数々の映画祭で入賞し、25歳の時に「タイヨウのうた」でデビュー。これまで「ちはやふる」シリーズなど人気作品を世に送り出してきた。制作時、常に頭にあるのは「観客への意識」。「映画は人を感動させ、価値観を変えるほどの力があると信じている。そんな心を揺さぶるような映画で人々を前向きな方向へと変えられたら」

 ○…妻、息子、両親と暮らす。休みの時は息子と謎解きゲームで遊ぶなどしてくつろぐのが楽しみだ。そうした中で生まれる、息子や自身の感情を映画に反映させることも。また、自身は中高を過ごした湘南にも強い影響を受けたといい、湘南を舞台にした作品も多い。「江の島や茅ヶ崎とか、海に行ってよく友達と遊んだことが色濃く出ているのかな」と笑う。

 ○…現在、漫画の原作など活躍の幅を広げる一方、「SFやサスペンスも撮ってみたい」と創作意欲は衰えない。「いろいろと構想はあるが、映画は観客に楽しんでもらうのが全て。映画人として、そこは大事にしていきたい」。人々に愛される作品を追求する。

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