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秦野 コラム鵜の目鷹の目

公開日:2015.10.29

vol.34
鵜の目鷹の目
秦野市元教育長東海大学講師 金子信夫

プライマリーポンプ



 夏野菜が終わって雑草園状態になったままの畑や庭が気になっていました。10月中旬に秋晴れの日差しと風に背中を押され、草刈りの後、畑の手入れをしようとしたところ、期待していたミニ耕運機が動きません。修理に出すしかないと覚悟をしつつも、原因を探っていたところ部品の一部が破損していることに気づきました。



 問い合わせしたホームセンターの担当者から、部品が「プライマリーポンプ」という名前であり、店で扱っていると聞き、早速購入しました。ご存知の方には笑われてしまいそうですが、小さな部品の割に「プライマリーポンプ」などと本格的な名前がついていることに驚くとともに、自分で交換できそうな期待感とで心が躍りました。



 この部品は、エンジンで動く小型の耕運機や草刈機、チェーンソーなどに使われてる半球型のパーツで、耐油性ビニールなどのやわらかい材質で作られています。エンジンを始動する時に、この半球を指で2〜3回押すことで燃料を吸い上げるポンプとして働きます。こんな小さな部品が重要な仕事をしていることを再認識しながら無事部品交換を終え、耕した畑にブロッコリー、キャベツなどを植えることができました。



 ところで、ラグビーW杯イングランド大会で歴史を変えた日本代表ですが、パワフルで筋骨隆々とした大型ラガーマンの中で活躍する身長163センチの田中史朗選手の存在が頭に浮かびました。ボールをフォワードに的確にパスする姿はまさにプライマリーパスであり、プライマリーポンプと同様の重要な役割を果たしていたといえます。頼もしく、素晴らしい活躍でした。

 

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