東海道五十三次や、奥の細道。北矢名在住の足立功さん(76)と和子さん(74)夫婦は、江戸時代の歴史街道を秦野との往復を繰り返しながら歩き、二人旅を楽しんでいる。
2人は2007年3月に、東海道五十三次の旅に出発。江戸時代に整備された街道を辿る道のりは、日本橋から京都の三条大橋まで約492Km。休みの日を利用して、地図を片手に1日約14・5Kmずつ足を進めた。静岡県の清水区までは日帰りで、そこからは1泊。「冬は暗い中、宿泊場所を探すのが大変でね」と振り返る功さん。ゴールの京都に辿り着いたのは、2009年の11月だ。
その後は奥の細道の順路も廻った。東京都深川を出発し、岩手県の平泉まで北上、日本海側へ行き、福井県まで南下、そしてゴールの岐阜県大垣へ。この時も往復を繰り返しながら、約2年かかった。
事前の経路の確認など、旅の準備をするのは功さんの役割。街道のパンフレットを取り寄せ、ガイドを見ながら計画している。103歳の母親への思いから、長旅はしない。できる限り日帰りだ。
和子さんの趣味は「私の命の原点」と話す俳句だ。旅の各所で詠み、記録している。「俳句を詠むことで、自分に向き合うことができるんです」。踏破後は思い出の写真とともに、旅中に詠んだ100句をつづった冊子も作成している。
暑い夏の日は、黒いTシャツに塩が浮き上がるほど汗を流しながら歩き続けた。時には足が痛く引きずりながら歩いたことも。和子さんは「まめができたときは、靴を手に持って靴下で歩きました」と笑った。今ではいい思い出だ。
「中断しようと思ったことはない」と口をそろえる2人。旅の大きな魅力は、各地域で出会う町の人たちだ。「頑張って」とお守りをくれた人や、近道を教えてくれた人。多くの人と出会い、支えをもらった。2人は写真を見ながら「思い出が財産」と微笑んだ。
和子さんは「生のある限り切り開いていこうという思いです」と気持ちがこもる。現在、長野県に繋がる中山道を進んでいる。
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