5月27日、羽田空港を離陸直前に左翼エンジンから出火し、一時滑走路が閉鎖されるなど大きな影響が出た大韓航空機の火災事故。この機体に秦野中ロータリークラブ(RC)の12人が乗り合わせていた。
この日、一行は韓国ソウル市で開催される「国際ロータリーソウル大会」に向かうため同便に搭乗。同RC会長の佐藤敏夫さん(66)は、主翼近くの機体左側の座席に着いていた。
佐藤さんによると午後0時20分頃、離陸のため機体が滑走路を加速し始めた数秒後、「バーン」という大きな音が聞こえ、直後に体が前後に大きく揺れるほどの急ブレーキがかかった。窓の外を確認すると煙が見え、「火が出てるぞ!」という声があがった。機内の反対側に目を向けると、扉が開き脱出用シューターで乗客が降り始めていたという。
機体の外に出てからは100mほど走り滑走路脇の草地に待機。間もなく消防車が到着すると、消防士から「エンジンが爆発する恐れがあるのでもっと遠くへ」と指示があり防波堤近くのフェンス沿いまで移動した。約1時間半後、バスでターミナルに戻ると大勢の報道陣が待ち構えていたという。
その時はあまり恐怖を感じなかったという佐藤さんは、「帰国してからテレビなどで映像を見て改めてびっくりしました。大きなケガが無くて何よりです」と胸を撫で下ろしていた。
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