大龍山 泉秋寺
秦野市堀川683
TEL:0463-88-0717
新しい住職を迎える儀式、晋山結制式(しんさんけっせいしき)が5月21日、秦野市堀川の曹洞宗の寺院、大龍山泉秋寺(だいりゅうざんせんしゅうじ)で行われた。
同寺の第21世新住職に就任したのは鳥澤正臣(57)さん。当日は住職等に縁のある僧侶約100人が、全国からお祝いのために足を運んだ。
午前8時、正臣新住職は支度を整える場所「安下処(あんげしょ)」である檀信徒総代の飯田作三さん宅から、迎えにきた檀信徒役員らと共に列をなして寺に向かい出発した。ほら貝を吹く僧侶の先導で、朱色の傘を差し掛けられた新住職が進む行列には、地域の人らが出て見守り、手を合わせる姿なども見られた。
寺に到着すると、香を焚いて法語を唱え、山門に入る気持ちを述べた。出迎えに来た僧侶に導かれて太鼓が響きわたるなか、本堂に上殿。心境を表す法語を唱えるなどして、就任の儀式が厳かに行われた。引き続いての結制上堂(けっせいじょうどう)では、中央の須弥壇上に登り香を焚き、佛祖報恩、国家昌平、檀信徒各家の繁栄を祈願する言葉を唱え、参列した大勢の僧侶との大問答を展開して自らの見識を披露した。
正臣新住職は「檀信徒の皆様と協力して泉秋寺の法灯を守り、寺の興隆に努めて参ります」と挨拶。自身の精進を誓った。
泉秋寺(堀川683)は、
蔵林寺(堀山下)第5世・鸑岑宗鷟(がっきんそうさく)大和尚を開山として、元和年代(1600年代)の草創とされる。本尊は釈迦牟尼佛。
親子3代、再度の祝典退董式、法戦式も同日に
新住職が山門に到着する直前の午前8時には、正臣住職の父親である第20世大圓俊寛大和尚(82)の住職を退く儀式、退董式(たいとうしき)が厳修された。
この日は、晋山結制上堂の後に、正臣さんの息子の康裕さん(28)による、首座法戦式(しゅそほっせんしき)が勤められた。康裕さんは竹箆(しっぺい)を構え、あまたの僧侶との法問答を大音声で交わし、見事に見識を表明した。
親子3代での式典は、俊寛大和尚が父親の第19世法運喜童大和尚から法灯を継承した昭和58年(1983年)に続くもので、34年ぶりの慶事となった。
大龍山 泉秋寺
秦野市堀川683
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