神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
秦野版 公開:2017年6月16日 エリアトップへ

快気を願う、ウコンの花 闘病の妻のために栽培

文化

公開:2017年6月16日

  • X
  • LINE
  • hatena
見頃を迎えた花を見て笑顔を見せる和田さん
見頃を迎えた花を見て笑顔を見せる和田さん

 畑の中に、ひときわ目を引く鮮やかなピンク色。秦野市落合に住む和田仁さん(81)の畑で、春ウコンの花が咲き誇っている。

 春ウコンとは、熱帯アジア原産のショウガ科の多年生植物で、正式名称は「姜黄(キョウオウ)」。ピンク色の花弁を広げ、その下には黄色の仮雄蕊(かゆうずい)(生殖機能を持たない雄しべ)を付ける。日本では沖縄県を中心に栽培されていて、根茎部分がお茶や錠剤など健康補助食品に利用されている。

 カレーの香辛料として知られているターメリック(秋ウコン)は、同じウコンの仲間だ。5・6月頃に開花する春ウコンと、8・9月頃に開花する秋ウコン。秋ウコンは秦野市内でも栽培されているが、春ウコンの栽培は珍しいという。

 和田さんが栽培を始めたのは8年前。きっかけは、妻・博子さんの病だった。

 ガンを患った博子さん。和田さんは病と闘う妻を救いたい一心で、何かできることは無いかと探していた。

 その時たどり着いたのが、春ウコン。春ウコンは健康に有効と考えられている成分を多く含んでおり、ガンの抑制も期待されているという。

 和田さんは沖縄県から3株取り寄せ、畑に植えた。以前から栽培していた秋ウコンを参考に、耐寒性が低い春ウコンが冬を越せるよう、根茎の上に枯れた葉と土を被せるなど工夫を凝らした。

 根茎の有効成分が増えてくるまで約3年。博子さんはその時期を迎える前、栽培2年目で息を引き取った。

 「もっと早くに始めていればよかった」。和田さんは寂しそうに花を見つめて呟いた。

調理の仕方は研究中

 その後も栽培を続け、今では約60株まで増えた。根茎を収穫するようになってからは、どのように調理するかを探っている。生のままかじってみたが、舌がピリピリして苦みがあった。野菜炒めに混ぜたこともあったが、苦みが全体に広がって失敗。「熱を加えた方がいいと思うが…」とまだまだ研究中だ。

 栽培を続けるのには理由がある。「家庭で気軽に利用できるようになれば嬉しい。同じようにガンと闘っている人に教えてあげたい」と話した。

春ウコンの花
春ウコンの花

株式会社関野建設

信頼と誠実をモットーに地域に愛されて100年以上。

https://www.sekino-group.jp/

秦野商工会議所

会員企業を広く紹介するサイト「はだのCCIナビ」をご覧ください。

https://www.hadano-cci.or.jp/

だるま商事(有)

地域密着、土地・建物・仲介販売

https://www.darumashouji.co.jp/

Naitoグループ

お気軽にご相談ください。

https://naito-sr.com/

有限会社 秦野サービス社

秦野市堀山下882の1

㈱稲元興業

土木一式請負工事・建材販売・残土受入れ なら 株式会社 稲元興業へ

http://inamotokougyou.com

はだの南レディスクリニック

土・日オープンの予約制のレディスクリニックです

http://www.hirai-ladies.jp

株式会社みどりや

『困った』を『良かった』にー。水道修理、リフォーム、塗装、LPガス販売など。

https://k-midoriya.com/

<PR>

秦野版のローカルニュース最新6

風そよぐネモフィラ見頃

風そよぐネモフィラ見頃

弘法山公園中腹で

4月24日

駅前で献血協力呼びかけ

秦野あづまLC

駅前で献血協力呼びかけ

東海大学生などが協力

4月24日

キルト日本展で受賞

キルト日本展で受賞

堀川在住の佐藤さん

4月19日

「自転車ではヘルメットを」

「自転車ではヘルメットを」

交通安全呼びかけ

4月19日

秦野事件簿

秦野事件簿

3月31日〜4月6日

4月19日

古代の秦野を知る

古代の秦野を知る

歴史博物館

4月19日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 10月27日0:00更新

  • 10月20日0:00更新

  • 10月6日0:00更新

秦野版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook