秦野 社会
公開日:2023.01.27
珍しいクモの卵嚢を発見
ホタルを守る会吉田さん
秦野のホタルを守る会の会長で、東京蜘蛛談話会会員の吉田嗣郎(つぐお)さんは1月17日、千村の若竹の泉遊歩道付近でナゲナワグモの一種で珍しいマメイタイセキグモの卵嚢(卵の入った袋)を発見した。ナゲナワグモ類は他県では絶滅危惧種に指定されている貴重なクモ。
NHKの自然ドキュメンタリー番組などでカメラマンを務めた経験を持つ吉田さんは1986年東京都あきる野市で、ナゲナワグモの一種のムツトゲイセキグモの生態を撮影し、その様子はTBSの当時のテレビ番組「動物奇想天外」で放送された。また2008年8月から1年間NHKの「ダーウィンが来た!」に企画を提案し観察研究撮影を実施、2010年7月に放送された。この撮影に伴う研究の成果は自身が所属する東京蜘蛛談話会の機関紙に「ムツトゲイセキグモ多産地の観察・生態・粘球の構造・フェロモン」というテーマで投稿発表した。
吉田さんは「日本に生息している2種類のナゲナワグモの生態について高い関心を持っている。今回の発見を通じてさらに生態や形態の違いなどについて調査を継続したい」と話した。
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