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青葉区 社会

公開日:2013.02.21

50年前の面影残る遊歩道
地域で守るたまプラ景観

  • 開発当初の遊歩道ブロック(奥)と舗装整備が進む新しい遊歩道(手前)

  • 景観を守り続ける住民メンバー

 たまプラーザの開発から約50年。街かどでその開発の歴史を物語っているのが、住宅街に広がる「歩行者専用道路」だ。イギリスの住宅街を参考に取り入れられた、たまプラを象徴する街づくり様式の一つ。全長3・3Kmに及ぶ遊歩道では、今もなお開発当初の面影を残す活動が、地域で行われている。



 一見、何の変哲もない「平板ブロック」仕様の遊歩道だが、これこそが街の特徴だ。「この遊歩道のある街並みが好きで住んだ。だからこそ、開発当初の景観を守りたい」。こう話すのは、04年から行政と景観維持に努める「青葉美しが丘中部地区計画街づくりアセス委員会」の谷弘志会長(76)。



 05年〜08年には、委員会内に「遊歩道修景ワーキンググループ」を結成し、路面凹凸の激しいカ所や遊歩道に対する住民意見をまとめた研究報告書を行政に提出。遊歩道の景観維持に向けた方針を固めた。



延伸されるブロック補修



 老朽化に伴い5年前、150mの一部遊歩道で整備を開始。当初アスファルトでの改修予定だったが、「長年街に慣れ親しんできたブロックで」と住民が要望し、平板ブロックで復旧工事。先月終了した水道管の工事に伴う遊歩道舗装改修も平板ブロックで実施できた。



 現在、全長3・3Km中約500mが開発当初の面影残る整備が進んでいる。車道からの段差も低く改善。凹凸抑制のある道が続く。



 一方、「この景観を守り続ける、若手への継承が課題」と谷会長。約20人のメンバーのうちのほとんどが街の「先代」たちだ。いかに次世代に受け継いでいくか―。「改修の時期を迎える時こそ大切。街の景観を守る思いを活動にのせ、若い世代の人々に伝えていきたい」と話す。

 

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