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町田 経済

公開日:2025.12.11

師走彩るユズ出荷
JA 加工品へ

 本格的な冬の到来を告げる鮮やかな黄色――。JA町田市は12月4日、忠生にあるJA経済センターなどでユズの集荷を行った=写真。市内の庭木や農園などで育ったユズが持ち込まれたもので集まった総量は約3トンにのぼり、群馬県の工場へと運ばれた。一方で「花柚子」と呼ばれる種類のものをしぼった汁を活用して、JA町田のオリジナル商品としていく作業もあるといい、今年度のまちだ名産品にも認定された「柚子こんにゃくゼリー」や「花ゆずスイーツ」、新商品の「ゆずはちみつ」に形を変え、市内の農産物直売所「アグリハウス」の店頭などに並ぶ予定という。

 集荷にあたったJA町田の吉田廉清さんと相川純輝さんは「今年はここ最近ぐっと冷えた影響で傷みも少ない」と品質に太鼓判。「新商品開発や市内小中学校の給食専門商品も年明けから販売予定。今後も楽しみにしていただけたら」と話す。

 JA町田では現在、ユズを「町田の新たな名産品」に育てようと取り組みが進められてきた。かつては使い道が少なく廃棄されることも多かったが、寒さに強く育てやすい点や市内で大量に取れることに着目し、およそ10年前から、「6次産業化」事業として商品開発を行ってきたという。

 発起人で生産者である横田竜雄さんの「もったいない」という思いから始まった取り組みといい、開発を担当するJA町田の足立正文さんは「町田のユズは酸味が強すぎず食べやすいのが特徴。町田の名物の一つに育て、出荷する農家の所得向上にもつなげていきたい」と話している。

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