6月の全国高校総合体育大会(インターハイ)予選の団体戦で優勝し、4年ぶり2回目の全国に臨む横浜商科大学高校=白根=フェンシング部女子。同月の国民体育大会予選では県代表に2人が選ばれるなど波に乗る商大が、3年間の集大成として全国の舞台に立つ。
4月末から6月にかけて、同部では関東大会予選・本戦やインターハイ予選、国体予選など個人・団体(学校対抗)を戦い抜いてきた。
神奈川県内の女子出場校は4校のため、関東大会には全校が自動的に出場できる。昨年は初戦敗退だった関東団体も、今年は3位と結果を残した。続く6月12日のインターハイ予選団体では、ライバル校の湘南を抑えて優勝。1枠しかない本戦出場権を勝ち取った。
トーナメント初戦の相手は昨年ベスト4の強豪、富山西。「入部したときから全国出場を目指してやってきた。今のメンバーで出場できる最後の大会に、ベストの状態で臨みたい」。目標は入賞圏内のベスト8。主将の滝澤麻未さん(3年)は気を引き締める。
個の特色が融合
創部40年を超える同部には、男子8人と女子7人の部員が所属する。女子の3年生6人は、1年のときから上級生が不在だったため「早いうちから大会経験を積むことができた」とチーム一同、振り返る。
インターハイ団体の出場候補メンバーは、国体県代表の主将・滝澤さんと西尾茉莉さんに加え、河田麗未さん、磯彩さんの3年4人と、スィーモア・ヘザー・香梨さん(2年)。「全員がそれぞれ特色を持っていて、スタイルが違う。全体的には喜怒哀楽を前面に出すタイプ」と顧問の京谷浩樹教諭、菅野貴幸教諭はチームについて話す。
3人総当たり戦を行う団体では、メンバー3人とリザーブ(補欠)1人の4人が出場。3分間で5本先取すると勝利で、9戦のうち先に5勝したチームが次に進むことができる。競技にはフルーレ、エペ、サーブルとルールの異なる3種目があり、インターハイ団体は上半身の胴体を突くと得点になるフルーレで行う。
「団体戦のカギはいかにムードを盛り上げられるか。負けていると雰囲気が悪くなるので、『ファイト』『いいよ』と声をかけ合うことが大切」と滝澤さん。4年上の先輩から受けたアドバイスを胸に、チームをまとめてきたという。
本戦会場は青森県で、団体の日程は8月1日と2日。個性と団結力を武器に、上位進出を狙う。
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