横浜商大高校=白根=剣道部女子3年の金屋茉理奈(まりな)さん(17)=善部町=と大平愛依(あい)さん(17)=秦野市=の2人が、それぞれ全国、関東の舞台に立つ。5月の全国高校総体県予選・個人で優勝した金屋さんは、8月6日からの新潟総体に出場。6月のぎふ清流国体予選で優勝した大平さんは、神奈川代表5人の1人として8月、関東ブロック大会に出場し、本戦出場を目指す。
男子41人、女子20人が在籍する商大剣道部は、同部OBの2人、男子監督の川村敏巨(としお)教諭(54)と、女子監督の漆原潔(きよし)教諭(45)が率いる。男女合同で練習するのが特徴の一つで、男子は個人・団体で11回の総体出場歴を持つ。
03年の男女共学化とともに始動した女子は、2年目で関東出場を果たし、昨秋の県新人戦・団体で初優勝。今年の関東では個人で唯一出場の金屋さんが2位、団体でも準優勝に輝いた。
同部女子に総体初出場をもたらした金屋さんは、「昨年の県予選は4回戦負けだったので、その悔しさをぶつけた」と打ち明ける。トーナメント形式の予選には365人が参戦。7試合を勝ち抜いて迎えた決勝では、1対1で延長戦へ。持ち前の「負けず嫌い」を前面に出し、30分にわたる決戦を制した。「団体で(総体に)行けなかった分、上位を目指して頑張る。目標は3位」と決意を語る。
さらに、日本武道館で7月に行われる全日本女子都道府県対抗剣道大会では、県代表チームの一員に高校生部門で選ばれている。
総体県予選でベスト8だった大平さんは6月23日、県大会上位10人が総当たり戦を行う国体予選に出場。7勝2敗でトップの座に輝き、県代表入りを決めた。金屋さんは2勝7敗で8位だった。「チームに流れをつくっていける剣道をしたい」と大平さん。自分のペースを保ち、勝利を狙う。
「2人とも負けず嫌いで、面をつけるとライバル同士」と話す漆原教諭。団体戦では先鋒、大将の重責をどちらも任せられる、軸として勝利のカギを握る2人だ。
市立万騎が原中で剣道に出合い、努力を重ねて高校2年半ばから頭角を現したという金屋さん。就学前から剣道を続け、中学・高校と実績をあげてきた太平さん。「(写真は)小顔に撮って」。女子高生の素顔をふとのぞかせた2人が、この夏、それぞれの大舞台に臨む。
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