大災害が起きた時の避難行動の一助になればと、瀬谷区が視覚障がい者向け福祉防災マップを制作した。触れることで内容を把握できる「触地図」で、防災拠点などが点字や凹凸で示されている。区障害者支援担当によると、横浜市の区で初の取り組み。
瀬谷区、市で初の試み
このマップは、家屋が倒壊して自宅で生活できない場合に避難する「地域防災拠点」をメインに紹介している。区内では小中学校など15カ所が指定されているが、拠点ごとの境界線を凹凸で表現することで、住んでいるエリアの拠点を知ってもらう仕組みだ。相鉄線や主要道路、火災が延焼拡大した時に利用する「広域避難場所」の位置なども盛り込んでいる。
マップはA3版2つ折り。弱視の人が認識しやすいように、黒を下地にカラフルな地図が描かれている。500部を作り、視覚障がい者を対象として、同担当窓口で今月1日から配布している。
地理把握に一役
マップは、福祉の街づくりを推進する「NPO法人横濱ジェントルタウン倶楽部」が作った触地図に着想を得たという。視覚障がい者が防災情報を得る場合、家族や支援者に教わったり、インターネット上の内容を音声読み上げソフトで聞いたりする。こうした文字情報に比べて、防災マップは地理などの空間認識に役立つという。制作には同法人が携わり、およそ9カ月かけて完成した。
「避難行動をシミュレーションするツールとして活用して欲しい」と担当者。また、「地域防災拠点の運営委員などが、視覚に障がいがある人の防災について考えるきっかけになれば」と期待している。
7日に説明会も
3月7日(火)には、視覚障がい者を対象にした防災説明会が開かれる。マップを用いながら、地域防災拠点の機能などを学ぶ。内容に関心がある人も参加できるとのこと。定員50人ほど(先着順)。区役所5階大会議室で、午後1時30分から3時まで。申し込みは同担当【電話】045・367・5715。
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