全国大会に出場する浜中学校野球部の監督を務める 福元 博紀さん 横浜市立浜中学校教員 29歳
「一日一笑」で全力プレー
○…鹿児島から移り住み7年目。大学4年時、友人とヒッチハイクで広島へ行ったことが横浜に来るきっかけとなった。「正直無理だと思っていたら、辿り着いたんですよね」。見ず知らずの人が親切にしてくれたことに「人生はたくさんの人に支えられている」と実感。鹿児島で教師になることを考えていたが、様々な出会いが外に目をむける機会になった。「横浜に来て本当に良かった。壮行会でもたくさんの人に支えられていると感じています」
○…本格的に野球を始めたのは中学から。甲子園に憧れ高校は市立の強豪校へ。2年秋にレギュラーを勝ち取るも冬の練習で腰を痛め、3年春には指を骨折。「レントゲンを見て愕然として悔し涙が出てきましたね」。最後の夏はスタンドから仲間に声援を送った。不完全燃焼だったことで指導者になりたいと教師の道へ。高校時代の経験は指導の基礎となっている。「チーム全員で目標の全国制覇を達成できるように頑張りたい」
○…1年生のクラス担任として学級通信には「一日一笑」のタイトルをつける。「笑いの多い、学校に来ることが楽しいと感じてもらえるクラスにしたい」。教員としての指導モットーだ。専門教科は保健体育。「身体を動かすことが大好きなので本当に楽しい」と充実した表情を見せる。運動が苦手な生徒が自身のアドバイスで課題をクリアし成長する姿を見ることができるのも喜びだ。
○…全国大会には、妻と鹿児島の両親が初めて応援に来る予定で「素直にうれしい」と笑顔に。「プレッシャーは感じていますがプレーするのは子どもたち。全力で試合に臨めるようにチームを盛り上げていきたい」。監督としてこのような大舞台で指揮をとるのは初めて。壮行会ではOBや父兄、地域から期待の言葉をかけられ「とにかく一球にくらいつき、横浜市、磯子の代表として全国で浜中野球をやりきりたい」。ゲームセットは笑顔でむかえる。
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