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公開日:2013.01.17

中村小と特別支援校
玄関と校名板を統一
交流目的に全国初の試み

  • 両校の名前が入った1枚の校名板(右が中村小の中川校長、左が中村特別支援学校の佐塚校長)

 市立中村小学校(中川和幸校長、児童数249人)と併設されている中村特別支援学校(佐塚丈彦校長、児童・生徒数64人)が1月から職員・来客用玄関を統一し、1枚の校名板に両校の名前を入れた。小学校と特別支援学校が1枚の校名板を使用するのは全国でも例がないとみられ、両校の関係者は「これを機に交流をさらに深めたい」としている。



 中村小と特別支援学校は学校としてはそれぞれが独立しているが、同じ敷地内に併設されている。特別支援学校には手足に障害がある子どもが通う。



 運動会を両校合同で開催するほか、小学校の児童が休み時間に特別支援学校の教室を訪れ、一緒に遊んだり、本を読むなど、日常的な交流を続けてきた。



 両校の交流をより深めようと、職員玄関や校名板を1つにすることを計画。中村小が使っていた職員玄関を特別支援学校の職員も使用することにした。これにより、両校合わせて100人以上の教職員が同じ玄関を使うことになった。



 同時に、今までそれぞれの玄関横にあった校名板を1枚に統一。両校の名前を1枚の中に入れた。小学校に特別支援学校が併設されているケースは多いが、1枚の校名板に両校の名前が入ることは例がなく、市教育委員会も「全国で初めてではないか」という。



意識も共有



 玄関の上には校章も並列。玄関を入った正面には、両校共通の意識を言葉にした「ともに学び ともに生きる」の文字を掲げた。この文字は唐沢に住む書道芸術家・富田龍峰さんに依頼し、書いてもらった。



 特別支援学校の佐塚校長は「両校が一緒の場で教育することにより、子どもにバリアフリーの気持ちが育っている」と併設の利点を強調。中村小の中川校長は「これからは職員の交流も増やしたい」と話し、施設だけではなく、「一つの学校」として子ども、職員の意識を高めていく意向だ。

 

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