川崎区・幸区版 掲載号:2017年3月17日号
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人権啓発NPO団体中学生に「自分の大切さ」伝える川崎中1殺害事件を機に

社会

臨港中でプログラムを行うメンバー
臨港中でプログラムを行うメンバー
 多摩川河川敷で中学1年生の男子生徒が殺害された事件から2年。事件発生を受けて昨年から「中学生暴力防止プログラム」を市内で実施している認定NPO法人エンパワメントかながわ(横浜市)の浜谷典子さんに話を聞いた。

◇  ◇  ◇

 プログラムを実施したのは市内西生田中(麻生区)、金程中(同)、枡形中(多摩区)、臨港中(川崎区)の4校。生徒、教職員770人に行った。浜谷さんは、「10代の子どもたちを被害者にも加害者にもしないために、『本当に困っていたら大人に相談して』と伝えたい」と話す。

 プログラムはスタッフが寸劇を行いながら「いじめを目撃したらどうする?」など、参加者の意見を聞いていく。特に重点を置いて伝えたのは、ピアプレッシャー(仲間同士の抑圧)によりいじめの傍観者になってしまうこと。

 「他人からどう思われるのか過剰に意識する年頃。だけど見て見ぬふりも暴力と同じ」と浜谷さんは言う。さらに「いじめを受けている子の話をただ聞くだけ、先生への相談に付き添うだけでいい。ピアサポート(仲間内支援)に回ることが大切」と伝える。プログラムを受けた生徒から「いじめられている子の助け方が知れて嬉しかった」などの感想が聞かれた。

 また、「人権」について考える意見も目立った。多摩川河川敷事件の加害者について「罪はだめだけれど、自分の人権と同じように、加害者の人権も尊重しなければならない」という生徒の意見も。浜谷さんは「中学生は感じる力が強く、柔軟」。だからこそ聞く時は謙虚な姿勢が求められるとも。「大人への不信感や将来の不安など抱えているものを理解し、向き合い、『あなたは大切な人』と伝えていきたい」という。

 同団体はプログラムを実施する活動資金を募っている。問同団体【電話】045・323・1818

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