今年3月末までの開通をめざす圏央道(さがみ縦貫道路)・相模原IC(インターチェンジ)の工事が現在急ピッチで進められている。開通と同時に、ICへのアクセス道路となる津久井広域道路の一部が供用開始となるほか、近くの川尻地区ではショッピングモールのオープンが予定されている。交通の利便性を活かしたまちづくりが進み、地域、経済、産業の活性化に期待がかかる。
圏央道は、昨年6月に相模原愛川IC-高尾山IC間が開通し、東名高速、中央道、関越道への相互乗り入れが可能になった。整備する国土交通省関東地方整備局相武国道事務所によると、横浜方面から多摩・鶴ヶ島方面を往来する貨物車の割合が、都心経由が7割だったのに対し、3割に減少。旅行会社等による圏央道を利用したツアーが数多く新設されるなどの効果が出ているという。
その中で、今年3月末までの開通をめざし、工事が進められている相模原ICは、相模原愛川ICと高尾山ICの中間に位置(緑区小倉付近)する。開通すれば、市の観光資源である宮ヶ瀬湖や津久井湖などへのアクセスが容易になるだけでなく、橋本駅周辺で建設が進む大型物流施設の交通拠点にもなることから、地域、経済、産業面での活性化にも期待がかかる。
ICへのアクセス向上
相模原ICの開通と同時に、市が主体となって整備を進めている津久井広域道路の一部も供用開始になる予定だ。同道路は、国道16号橋本五差路付近から国道20号中央道相模湖IC付近を結ぶ総延長約20Kmの幹線道路で、すでに吉野の勝瀬橋、二本松小学校付近から新小倉橋までの区間が完成。今回、新小倉橋から串川東地域センターまでの区間が供用開始になる。市道路整備課では「ICへの乗り入れが容易になり、各方面からのアクセス時間も短縮できる」と期待を寄せる。
ショッピングセンター今春完成予定
IC近くの川尻大島界地区では、交通の利便性を活かした土地利用の促進をねらいとする区画整理事業が進められている。同地区ではスーパーアルプス(本社・八王子市)が運営するショッピングセンターの建設工事が進行中で、スーパーアルプス、家電量販店ノジマの他、複数店舗がテナントとして入り、今春のオープンを予定しているという。
こうしたIC周辺の整備に近隣住民からは「便利になる」「通行量が増えることでビジネスチャンスになる」「IC、大型店が出来た後の交通渋滞が心配」などの声が挙がっている。
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