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平塚版 公開:2017年8月31日 エリアトップへ

平塚沖の美味を食卓へ 地元漁師「ながらみ貝」を加工販売

文化

公開:2017年8月31日

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販売中の塩茹でながらみ貝
販売中の塩茹でながらみ貝

 消費者の食卓へ地場で獲れた海産物を届けようと、地元漁師の誠力丸(小久保誠船長、53)が自社で加工した「塩茹でながらみ貝」をJA湘南あさつゆ広場(寺田縄)の活魚販売コーナーに出荷している。水揚げ量の減少などを理由に、検索サイト上では「幻の貝」とも言われており、7月上旬の出荷以来、売れ行きも好調だ。

 正式名は「ダンベイキサゴ」といい、饅頭型の表面に入った縞模様が特徴の巻貝だ。成貝の殻幅は3〜4cmほどで、爪楊枝などを使って取り出した身は磯の風味と旨味をたっぷり含み、酒の肴や箸休めの一品として人気を博している。

 本州や四国、九州といった広い地域に生息する一方で、水温の上昇に弱い性質上、温暖化の影響から年々水揚げ量は減っている。平塚沖も例外ではなく、ながらみ貝漁に取り組む漁師は年々減り、今では出荷元の小久保さん一人になった。

 水揚げ量が年々減る中、小久保さんは漁について「ながらみ貝は畑と同じで育てる漁」と説明。獲り過ぎない、小さな貝は海に戻す、年ごとに漁場を変えて休ませるなど工夫を凝らして取り組んできた。漁期は4月中旬から11月までで、夏場は特に厳しさを増す。沖合に停泊した船上で、貝の中身を一粒ずつ確認する作業に3時間を費やし、熱中症を患うこともあった。

 あさつゆ広場への出荷は、「少ない資源を確実に消費者へ届けよう」という思いから。小久保さんによると、出荷先への移送中に「蓋が開いていた」「死滅している」などの理由で返品されるケースも少なくないことから、今年6月に自社加工場を立ち上げた。

 現在は塩茹でを行う加工場として稼働しており、茹で時間や塩加減は小久保さん自ら担当。「長年の経験と勘であとは企業秘密ですね」と笑う。

 塩茹でながらみ貝は天候などに左右される中、週2回を目安にあさつゆ広場に出荷されている。商品を陳列中に消費者から声をかけられることも度々あると言い、「何の貝ですか」といった質問が多いそうだ。小久保さんによれば、「生の状態を酒蒸しにして食べるのが一番美味しい」とし、「急速冷凍機などの保存に関する設備を導入して安定供給を目指したい」と今後の展望を話していた。
 

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