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公開日:2013.04.06

市役所総合案内所
寄木で"木の街"PR
温もり溢れる雰囲気に

  • 松や檜でつくられたカウンター

 小田原市役所2階の総合案内所が、温かみのある空間へと生まれ変わった。3月下旬から改装工事を行い、間伐材など地元の木材を使用したカウンター、壁面には和紙があしらわれている。



 「以前に比べ明るくなった。木工の街である小田原らしい」。4月1日に市役所を訪れた女性はにっこり笑い、目的の課へと向かった。



 さまざまな樹種が育ち、寄木など伝統木工技術が根付く小田原・箱根エリア。市は、「木の文化」を後世に継承しようと、木材を用いて案内所を改装した。カウンターの両端の柱には小田原城内の「松」、市松模様の前面は森の再生のために間伐された小田原の「檜」。樹齢400年以上の「杉」を天板に、壁には台風で倒れた一夜城跡の「さわら」で棚を設置した。



 地場の素材をふんだんに盛り込んだ案内所のリニューアルには、地元の職人たちも一役買った。



地元職人らの協力で実現



 荻窪で製材所を営む大山謙司氏が木を磨きあげ、東町の棟梁・芹澤毅氏が組み立てた。仕上げに、全体を設計したデザイナー・伊藤陽子氏が携わる埼玉県小川町の「小川和紙」を壁面に装飾した。「案内所を通じて地元の木にふれてもらえれば。今後はブランド化を目指したい」と市農政課。



 案内所の受付をする堀口祐利子さんは「香りが良くてすばらしいという声が寄せられています。居心地もいいですよ」と話し、笑顔で来庁者を迎える。

 

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