産院減少、分娩対応維持へ 市立病院は月10件増枠
市内東町の産科医院が4月1日付で休止した。市内での分娩に影響はないか、取材した。
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現在、市内で分娩が可能なのは小田原市立病院(久野)、永井産婦人科病院(鴨宮)、古橋産婦人科(南町)の3カ所。休止した産科医院は2013年度、309件の分娩に対応した。今年度は、同程度の分娩を3院で請け負う可能性が出てくる。
そのうち古橋産婦人科は、以前から月6人という受入れ人数を設けており、すでに11月まで予約が入っている。
もっとも影響を受けそうなのが市立病院。昨年度は788件の分娩に対応していた。すでに4月以降の分娩予約が増加傾向にあり、受入れ件数を前年度比で月10件ほど増やし、対応していく。
市立病院は西湘地区で唯一、地域周産期母子医療センターに指定されており、分娩時の急変などに対し、高度医療による24時間体制を確保している。担当課は「地域の妊婦さんに安心して分娩に臨んでもらえるよう、万全の備えで取り組んでいきたい」と話している。また永井産婦人科病院は「高度医療機関や総合病院と連携し今まで同様、安心・安全に出産できる環境を提供していきたい」と語った。
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