青葉区を中心に活動している和太鼓集団「横浜都筑太鼓」(白井拡幸理事長)が6月11日、結成30周年の記念公演を青葉公会堂で行った。当日は600人が訪れて会場は満員に。観客は、豊かな太鼓の響きに聴き入っていた。
27回目の定期公演となったこの日は、2部構成で行われ12曲を披露。第1部の最後には、30周年を記念して制作した新曲『太鼓道(たいこみち)』を演奏し、会場を盛り上げた。第2部では同団体出身でプロとして活動するシンゴさんも登場。満員の観客席が興奮に包み込まれた。
これまでにも何度か公演を聴いているという男性は「いつもながらの素晴らしいステージだった。新しいメンバーも増え、楽しみ。これからも応援したい」と話した。
1986年11月に結成した同団体は、現在小学1年生から60代後半まで45人のメンバーが所属するアマチュア和太鼓集団。新しい郷土芸能として、地元に根付くことを目指して活動している。鉄小学校体育館で毎週土曜日に練習しており、青葉区内を中心に市内各地で祭りやイベントなどに多数参加している。
始まりはわずか3人
30年前、白井理事長が当時所属していた和太鼓団体から独立し、仲間2人と結成したのが始まり。演奏できる曲も少なかったが、祭りやイベントなどに誘われれば顔を出した。「怖いもの知らずに『バカ』が付くくらい太鼓をしていた」と話す。それでも「好きなことをしてきたから」と、苦労を感じたことはない。年齢層が広いことから、若い人は力強さを、年齢が高くなると若い人を支える演奏といった役割が自然に生まれているという。
今後については「地元でできるのが一番。40年、50年と、この土地に浸透していきたい」と意気込みを語る。11月13日に行われる祝賀会では、新しく仲間入りする3尺(約91cm)の大太鼓を披露する。
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