ペアで行うブラジル発祥のビーチスポーツ「フレスコボール」。世界的に競技人口が増えつつある同競技で、青葉区出身・在住の大学生、斉藤亮太選手(25)が日本代表に選ばれ、12月15・16日に行われる世界最高峰の大会、ブラジル選手権に出場する。
同競技は木のラケットで5・6cmのゴムボールをペアで打ち合い、ラリーを楽しむスポーツ。5分間の競技時間にラリー回数やテクニック、ボールスピードなどを評価する採点方式の競技だ。ボールを落とすと減点されるため相手の打ちやすい場所に打つ「思いやりのスポーツ」とも呼ばれる。
そんな同競技に魅せられた斉藤選手。競技歴は3年未満だが、日本ランキングは現在2位で、(一社)日本フレスコボール協会の強化指定選手にも選ばれている。今回招待選手として出場する同選手権は、本場ブラジルでトップ選手が集う年間最終戦で世界最高レベルの大会だ。斉藤選手は日本ランキング4位の夏目脩平選手とペアを組んで参戦する。斉藤選手は「自分のベストを尽くして優勝を目指し、ブラジルのチャンピオンたちを驚かせたい」と意気込みを語った。
「人生を変えたスポーツ」
大学4年時に国内大会を観戦し、そこで体験したことが競技歴の始まり。中学時代からソフトテニスと硬式テニスの経験があった斉藤選手だが、「相手を打ち負かすテニスとは真逆のスポーツに衝撃を受けた」。その後、初めて参加したビギナーズ大会で優勝したことや、元々競争が好きではなかった性格も手伝い、同競技にのめり込むように。
ラケットとボールさえあれば公園や道端などでも練習ができ、老若男女誰もが楽しめる点が一番の魅力。土日は社会人選手と共にビーチで練習を重ね、日本代表に選ばれてからは一昨年はイタリアで世界大会、昨年は同選手権に出場するなど世界が舞台に。「ただの大学生だった自分が、フレスコボールで人生が変わった」と話し、「みんなが楽しむことが好きな自分にとって、幸せになる要素が詰まっていた」。
ブラジルの競技人口は70万人ほどで、世界規模で親しまれている同競技だが、日本の競技人口は約2000人と知名度は低い。遠征費用なども全て自費で、今後はスポンサーの協力も呼び掛けていきたいという。将来的には全国各地で普及活動をしたいと話す。「平和的で新しいスポーツの価値をもっと広めていきたい」
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