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公開日:2019.03.28

横浜総合病院
30周年で記念式典
平元院長が地域医療語る

  • 中核病院の役割を語る平元院長

 横浜総合病院(平元周院長)の「30周年記念感謝の集い」が3月21日、メロンディアあざみ野で行われた。地域住民ら210人以上が参加するなか講演した平元院長は、同院の苦難の歴史や将来の構想を語り、中核病院として今後も地域に根差した医療を提供していくことを誓った。

 横浜総合病院は1988年に開院。ベッド数300床、二次救急拠点病院として地域住民の健康を支える医療を提供してきた。その役割を担うべく、内科や外科など専門医が垣根を越えて連携する「センター方式」や地域の医療機関と連携する「地域医療総合支援センター」など、特色ある試みも実施してきた。

苦難の歴史も

 式典では、平元院長が30周年を記念して発刊した著書『命についての本当の話』をもとに講演。開院翌年の89年に脳神経外科副部長として赴任した平元院長。脳神経外科医として脳死患者の家族からの「助からない状態になったら誰かのために臓器を提供したい」という声に応えようと92年から93年に4例の移植手術を実施した際には、国内では臓器移植法施行前だったことから、マスコミから激しい批判に晒された。しかし、「患者や家族のためにも、間違ったことをしたと認めるわけにはいかなかった」と当時を振り返った。

 病院の今後については、医療だけでなく介護や相続などの分野でも地域に貢献できないか模索しているといい、専門家などと協力したサービスの立ち上げを進めているという。平元院長は「高齢者だけでなく、子どもや若い人も含め、地域の皆さんが安心して暮らせるよう、中核病院としての役割をぶれずに果たし続けていきたい」と話した。

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