市ケ尾町に新設した青少年の地域活動拠点を運営する 竹原 和泉さん 市ケ尾町在住
若い世代に未来たくして
○…中高生らが集い、自由に活動する地域活動拠点が先月、市ケ尾町に誕生した。青少年の居場所として運営するだけではなく、多世代交流や各種活動支援なども、代表を務めるNPO法人「まちと学校のみらい」が担う。「昔から自分たちでこうした場を作ることが夢だった。地域のみんなとゼロからじっくり丁寧に作り上げたい」と抱負を語る。
○…東京都出身。「学校と地域を結び、社会総がかりで子どもを育てる活動がライフワーク」と話すその原点は、社会教育や学校教育を学んだ学生時代。岩手や福島県に寝泊まりし、子どもたちに学びの場を作る地域交流事業を行ったが、学んだのは自分自身。地域の人と出会い様々な話を聞く中で「学びは学校の中だけと思っていたが、地域にこんなに豊かな場があったのか」と衝撃を受けた。結婚後、夫の転勤で海外で子育ても経験。フランスは社会で子育てする文化、アメリカは地域が学校運営に関わるのが当たり前。この経験も後に人生の糧となった。
○…転機は46歳。専業主婦から、市の社会教育指導員の公募に手を挙げ、その後県内初となる東山田中のコミュニティ・スクール立ち上げを経験し、コミュニティハウス館長等を歴任。現在は中高生らと市ケ尾のプロジェクト等に取り組み、高校生が大人顔負けに発表し後輩に受け継いでいく成長ぶりを嬉しそうに語る。「中高生が地域の大人と出会って深い学びや経験が生まれる。それがまちの未来を作っていく」と期待する。
○…さまざまな活動を並行して進める中、手帳はびっしり。それでも「やってみなければ出会えなかった人が沢山いる。予想もしなかった幸せな人生」と笑顔。「更に次世代にバトンタッチしていくのが目標です」
|
|
|
|
|
|
|
<PR>