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公開日:2023.10.19
藤が丘駅前公園
「禁煙」を試行実施
受動喫煙対策の一環で
横浜市は受動喫煙対策として藤が丘駅前公園を含む市内5つの公園を試行的に禁煙とする取り組みを始めた。実施期間は10月14日から11月19日まで。市はアンケート調査を実施し、今年度中に公園内の受動喫煙対策について一定の方向性を取りまとめる方針だ。
禁煙の対象となるのは、観光客の多い山下公園と港の見える丘公園(以上中区)、大型遊具が設置され、子どもの利用が多いこども自然公園(旭区)、藤が丘駅前公園とともに、以前から喫煙に対する苦情が多く寄せられていた天王町駅前公園(保土ケ谷区)。試行期間中は看板の掲示などで禁煙を周知するほか、平日と休日の計4日間で公園利用者にアンケート調査を行う。市はその後、試行結果を検証の上、公園内における喫煙に対して、条例制定など何らかのルールが必要なのかどうか、今年度中に方向性を取りまとめる方針だ。
子育て世代9割弱「迷惑」
望まない受動喫煙を防止するために2020年4月に全面施行された改正健康増進法。市でもさまざまな受動喫煙対策を実施してきたが、中でも健康への影響が大きい子どもを守るべく、公園などで喫煙をしないように配慮を呼び掛けてきた経緯がある。
また、市は今年7月から8月にかけて市民意識を把握しようとインターネット上の「ヨコハマeアンケート」のほか、子育て世代と公園愛護会を対象に「公園内における受動喫煙対策に関するアンケート」を実施。「公園を利用している際に喫煙で迷惑と感じたことがあるか」という設問では、「よくある」または「たまにある」と答えた割合が、eアンケートは58・8%、子育て世代は86・7%、公園愛護会は50・2%に上った。改めて子育て世代の嫌煙意識の高さが浮き彫りとなった格好で、今回の公園の禁煙試行はこれらアンケート結果も踏まえて実施されているものだ。
園内に吸い殻多く
禁煙試行の初日となった14日、藤が丘駅前公園では保育施設「グローバルキッズ藤が丘園」が運動会を開催。同園の羽牟(はむ)享子(きょうこ)園長によると、開催準備の際にベンチ周辺に落ちていた大量の吸い殻を見つけて片付けたことを説明。「公園は子どもが多く利用する場所。もし、吸い殻を子どもが口に入れてしまっては大変」と話し、「公園が禁煙になれば、子どもたちを安心して遊ばせられる」と語った。また、1歳半の娘と遊びに来ていた区内に住む20代の父親は「受動喫煙は大人でも嫌。大人なら匂いで避けることもできるが、子どもは気にせずに行ってしまう。禁煙の取り組みは助かる」と試行実施を評価していた。
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